「レポートの書き出しで手が止まってしまう…」
「序論って何を書けばいいのか分からない」
「いきなり本題に入っていいの?それとも前置きが必要?」
レポート課題に取り組む多くの大学生が、最初の一文で悩んでしまいます。
書き出しがうまくいかないと、その後の執筆も進まず、締切が迫ってきて焦るという経験をした方も多いのではないでしょうか。
実は、レポートの書き出しには効果的なパターンやコツがあり、それを知っているだけで書きやすくなります。
この記事では、レポートの書き出し方について、基本から応用まで分かりやすく解説していきます。
レポートの序論が果たす3つの役割

書き出しを含む序論部分は、レポート全体の中で特に重要で、主に3つの役割があります。
1. 読み手の興味を引きつける
序論はレポートの第一印象を決める部分です。
教授は多くのレポートを読むため、序論が魅力的でないと最後まで丁寧に読んでもらえない可能性があります。
良い書き出しによって、「このレポートは面白そうだ」と思わせることができれば、評価も自然と高くなるはずです。
2. レポートの方向性を明確にする
序論では、このレポートで何を論じるのか、どのような結論を目指すのかを明確に示す必要があります。
読み手は序論を読むことで、レポート全体の構成や流れを把握できるようになります。
方向性が不明確だと、本論で何を主張したいのか分からない、まとまりのないレポートになってしまうので注意が必要です。
3. 本論への起点となる
序論は単なる前置きではなく、本論へと自然につながる論理的な起点としての役割があります。
問題提起や背景説明を適切に行うことで、本論での議論がスムーズに展開できるようになります。
5つの書き出しパターンを紹介

ここでは、実際に使える効果的な書き出しのパターンを5つ紹介します。
1. 現状や問題点から始めるパターン
最も使いやすいのが、現在の状況や問題点を提示する書き出しです。
例:「日本では少子高齢化が急速に進行しており、2025年には国民の3人に1人が65歳以上の高齢者となることが予測されている。」
ポイントは最新のデータや具体的な数値を用いることです。
このような書き出しがあることで、読み手がテーマについてすぐに理解できます。
2. 定義や概念の説明から始めるパターン
専門用語や概念を扱う場合は、まず定義を明確にすることから始めると良いでしょう。
例:「SDGsとは、2015年に国連で採択された『持続可能な開発目標』のことであり、2030年までに達成すべき17の目標から構成されている。」
定義から始める際は、信頼できる出典(公的機関、学術書、専門機関など)からの引用であることの明記を忘れないようにしてください。
読み手と共通の理解を作ることで、その後の議論がスムーズに進みます。
3. 歴史的背景から始めるパターン
テーマの歴史的な流れや変化を説明することで、現在の状況をより深く理解してもらえます。
例:「日本の労働法制は、戦後の高度経済成長期に基本的な枠組みが形成され、終身雇用制度を前提とした制度設計がなされてきた。」
歴史的背景から始める場合は、各時代の特徴を書くようにしましょう。
過去から現在への流れを示すことで、問題の本質が見えやすくなります。
4. 統計データや事実から始めるパターン
具体的な数値やデータを提示することで、説得力のある書き出しになります。
例:「文部科学省の調査によると、2023年度の大学生の中途退学率は2.5%となり、過去10年間で最も高い数値を記録した。」
このように客観的なデータを用いることで、レポートの信頼性を高められます。
データを使う際は、必ず出典を明記し、できるだけ新しい情報を使用するようにしましょう。
5. 常識への疑問から始めるパターン
常識とされていることに疑問を投げかける書き出しでは、より読み手の興味を引くことができます。
例:「英語教育の早期化は本当に効果的なのだろうか。小学校での英語必修化から10年が経過した今、その成果を検証する必要がある。」
このような書き出しによって、批判的思考力をアピールできます。
ただし、このパターンを使う際は、問いかけた疑問に対して、検証や分析を本論で行うことを明確にしておきましょう。
分野別・レポート書き出しの実例集

実際のレポートではどのように書き出せばよいか、分野別に具体例を見ていきましょう。
経済学分野の書き出し例
「2024年、日本銀行はマイナス金利政策を解除し、17年ぶりの利上げに踏み切った。この金融政策の転換は、日本経済にどのような影響を与えるのだろうか。本レポートでは、金利上昇が企業投資や個人消費に与える影響について、過去のデータを基に分析する。」
社会学分野の書き出し例
「現代社会において、SNSは人々のコミュニケーション手段として欠かせないものとなっている。しかし同時に、SNS上での誹謗中傷やフェイクニュースの拡散など、新たな社会問題も生じている。本レポートでは、SNSがもたらす社会的影響について、光と影の両面から考察を行う。」
教育学分野の書き出し例
「アクティブラーニングは、学習者の主体的な学びを促進する教育手法として注目されている。従来の講義型授業とは異なり、学生自身が能動的に学習に参加することで、深い理解と実践的なスキルの習得が期待される。本レポートでは、大学教育におけるアクティブラーニングの導入効果について検証する。」
環境学分野の書き出し例
「2023年の世界の平均気温は観測史上最高を記録し、気候変動への対策は待ったなしの状況にある。特に、温室効果ガスの主要な排出源である化石燃料からの脱却は、喫緊の課題となっている。本レポートでは、再生可能エネルギーへの転換における技術的・経済的課題について分析する。」
レポートの書き出しに悩んだ時の解決策

どうしても書き出しが思いつかない時は、以下の方法を試してみてください。
とりあえず本論から書いてみる
書き出しで悩んで時間を無駄にするよりも、先に本論を書いてから序論を考えるという方法もあります。
本論を書き終えれば、自分が何を論じたのかが明確になり、それに合った書き出しを考えやすくなります。
ただし序論がないと、本論がバラバラな内容になってしまうことが多いので、全体の構成を練ってから書くようにしましょう。
参考文献の序論を分析する
教授が指定した参考文献や、図書館で見つけた関連書籍の序論部分を読んで、どのような書き出しが使われているか分析してみましょう。
そのまま真似するのではなく、文章の構造や展開を参考にすることで、自分なりの書き出しが見つかります。
プロの力を借りる選択肢
レポートの締切が迫っているのに書き出しで行き詰まってしまった場合は、レポート代行サービスを利用するという選択肢もあります。
夢屋本舗では、各分野の専門知識を持ったライターが、適切な書き出しから結論まで、質の高いレポートを作成します。
質の高いレポート代行業者3社について比較しましたので、レポート代行の利用を考えている方は以下の記事もご覧ください。
まとめ
レポートの書き出し方について、基本から応用まで解説してきました。
重要なポイントをまとめると以下のようになります。
- 序論の役割:読み手の興味を引く、方向性を示す、論理的な起点となる
- 効果的な5つのパターン:現状提示、定義説明、歴史的背景、統計データ、一般認識への疑問
- 悩んだ時の解決策:本論から書く、参考文献を分析する、プロの力を借りる
レポートの書き出しは、慣れれば必ずうまくなります。
最初は時間がかかっても、様々なパターンを試していくうちに、自分なりのスタイルが確立されていくでしょう。
どうしても書き出しで行き詰まってしまった場合は、夢屋本舗のようなレポート代行サービスを活用して、レポートを提出する方法も検討してみてください。
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